Technique
ひかりの
当て方
「感光紙に光をあてる」
ーどうやって光をあてるか
ー何に光をあてるか
このシンプルな試みの中にコピアートの特性を生かした様々な
工夫をする事ができる。
ここではその一例を紹介。
左:斜めから光をあてる 右:真上から光をあてる
左:斜めから光をあてると影が伸び、実際のモチーフよりも大きく写る。 右:真上から光をあてると、モチーフをほぼ等身大に撮影することができる。
モチーフの置き方を変える事で写り方をかえる事ができる。 右:瓶を立てて置く 左:瓶を倒して置く
左:立てて置いたモチーフは瓶の底のかたちがはっきりとうつり、上の方はぼける。一目では瓶だとわからないかもしれない。 右:倒して置いたモチーフは一般的な瓶のイメージのかたちにうつる。
割れてしまった瓶を撮影。偶然的なかたちたちは思いがけないイメージを生む事がある。
ガラスの薄い場所と、濃い場所で写り方が異なっている。今回の割れた瓶の欠片は意図したかたちではないが、粘土などかたちを自由に変形できるモチーフは積極的にかたちを変えて撮影してみても面白い。
様々なかたちのモチーフを組み合わせることで新しいかたちをつくりだすことができる。 作例:珊瑚の鳥
かたちを組み合わせる事で、はさみのかたちが鳥のくちばしに変わる。日常にあるかたちをフォトグラム制作の目でみてみたら全く違ったものにみえるかもしれない。
低感度のコピアートでは、撮影中にモチーフを動かす事で段階的に撮影する事ができる。
モチーフを動かす事で、そのモチーフが動いたようなイメージを表現する事ができる。
低感度のコピアートは野外での撮影が可能。野外は光が強いので数秒の露光で紙が真っ白になってしまうので注意。
ピントは被写体が感光紙に直接乗っている時、シャープに写る。風が吹いたりして被写体が動いた時は、ブレとなって写り、時間が写り込んだイメージを得る事ができる。
ロールサイズの感光紙を用いて等身大の影を撮影する。ポーズを決めたり、背景に自分の持っている物や大切にしているものを配置して構成したら、面白い世界が現れる。(お母さんが積み木などを配置)また撮影中に動く事で運動も表す事ができる。 (写真:KIKIちゃん・0歳)
0歳の乳児を撮影。特に子どもはその大きさを留めておく事ができないので、貴重な記録としても用いることができる。魚拓ならぬ人拓である。 (写真:KIKIちゃん・0歳)