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    この「瞬ーShun Photogram Lab.」は、フォトグラム(写真技法のひとつ)表現を沢山の人に楽しみ、カメラを使わないフォトグラムの表現を通して、写真の表現を深める目的で、管理人asa.が開設したサイトです。このデジタル全盛の時代に、写真の原理を体感できるフォトグラムの表現を通して、映像の生まれるプロセスを多くの人に体験してもらいたいと考えています。

はじめに…

Introduction

 

 

    上の写真は、障子に映った庭の植物の影。

 

 障子に映る影は、朝、昼、夕方の時刻ごとに、様々な印象を与えてくれます。また季節によってその植物の影も変化します。私は、子供の頃から傍らにあったこの障子のスクリーンを通して「時間」の流れを感じていました。その影をつかまえようと鉛筆で、影の輪郭線をトレースして紙に写した事もありました。ぼーっと影をみながら、流れていく「時間」をどうにか留めたいと思っていた子ども時代。

 

 大学に入り、写真を勉強する中で、コピアート(富士フィルム)という建築図面トレース用の感光紙に出会い、それを野外に持ち出して撮影を試みました。植物の影の下に感光紙を置き、待つこと数秒…時間がすうっと感光紙に吸い込まれていくような不思議な感覚になりました。現像してみると、美しい植物の影が現れました。私は、この方法によって、障子にうつる「時間」をつかまえることができるようになったような気がしました。その時の喜びは今でも鮮明に思い出すことができます。

 

 現在スマートフォンやデジタルカメラを誰もがもち、手軽に写真を写し、共有する時代になっています。この様な時代であるからこそ、映像の原理が気軽に体験で きるフォトグラムの制作をおすすめしたいと私は考えています。フォトグラムの制作では、光の効果を考え、光を操作し、露光中じっと待ち、現像することで一枚の写真が出来上がります。普段見過ごしていた日常の何気ないものの形や現象に注意深くなったり、制作時の様々な工程において、自らの工夫が生まれてくる実感を得る事が出来ることも、 フォトグラム制作の魅力の一つだと思います。

 

 これまでのわたしが制作を通して得たノウハウやコツを出来るだけ分かりやすく紹介したいと思っています。ぜひ、このサイトをみてあなたもやってみたいと感じたら、フォトグラムを制作してみてほしいです。質問などがありましたらメニューの「ご質問」からお気軽にお訪ね下さい。私のわかる範囲でお答えいたします。きっと制作を通してきっと何かを見つけられるはずです。  

 

 (このサイト内の全ての画像、テキストの無断転載・配布を固く禁じます。)

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